Motimaru / Dance Company

Sete - 乾き -

北海道の釧路で、初めて鶴を観た。
その品格と、神秘的な姿に感動した。
一本足で立つその姿は美しいと同時に、奥に深い悲しみを秘める。
まるで皇帝のように。
その後、二人の大切な人を無くし、この舞台が生まれた。
植物の様に水を求めて。
花と同じ様に人も水と光を必要としている。
しおれた花、乾いた花。
月の植物、なくしたモノとなくしたヒト、志半ばで途絶えた事、
愛の裏切り、心のしわ。

愛を持つ全ての人に捧げる。
無条件の愛を教えてくれたおばあちゃんに捧げる。